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2005/07/23

フジ子・ヘミングの『皇帝』

zakka120_27/17(日)サントリーホールで行われたフジ子・ヘミング&ブダペストコンサートオーケストラのコンサートへ行ってきました。
彼女のピアノを、一度は生で聴いてみたいと思っていましたので、このコンサートをとても楽しみにしていました。
しかもこの日はオール・ベートーヴェンプログラム。ベートーヴェンの曲は大好きなので、より一層期待が膨らみました。
『ショパンとリストを弾くために生まれてきた』と絶賛される彼女なので『ラ・カンパネラ』も楽しみではありましたが、それ以上に、(一時は両耳の聴力を失っていた)耳の不自由な彼女が、同じ耳の不自由だった楽聖の曲をどう解釈するのかに興味がありました。

楽聖と同じ境遇を体験したことのある彼女の『皇帝』は、私がそれまで聴いたことのあるものとはまったく違って、派手な感じではなく、意外にもまろやかな音で始まりました。私はこの曲を語りつくせるほどクラシックに詳しくはないので、感じたままの感想しか書けませんが、なんとなく、第1楽章は即位したばかりのまだ幼さの残る若い皇帝を、第2楽章は憂える皇帝を、そして第3楽章は人々に讃えられ燦然と輝く真の皇帝を表しているような、そんなストーリーが見えたような気がしました。

難度の高いリストやショパンを得意としていらっしゃるだけあって、細かい音符のスケール(音階)も流麗にこなされ、やわらかなピアニシモから迫力のあるフォルテシモまで、ピアノの魅力をあらためて感じさせてくれるような演奏でした。

独奏の『ラ・カンパネラ』の前に、プログラムになかった『ハンガリー舞曲第5番』を演奏してくれて嬉しかったです。いつまでも拍手の鳴り止まない観客席に、茶目っ気たっぷりの投げキッスで返してくれたフジ子さん。
今度はお得意のショパンを聴かせていただきに、ぜひまたコンサートへ行ってみたいと思います。
※Photo by “be-sweet-on”

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