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2004/10/08

破れたハートの治し方

先日、ペットロスについてのセミナーに行ってきました。
大事なペットを亡くして、そのショックから社会生活が困難になってしまう状態のことを「ペットロス」と言うのですが、
ペットに限らず、大切な人を亡くしたり、離別や失恋をした時にも、人はこれと似た様な精神状態に陥ってしまうことがあります。

よく「結婚よりも離婚するときの方がエネルギーを使う」と言いますが、本当です。
何故なら、私自身が身をもって経験しましたから。
まあ、それはさておき、ペットロスも離別による心の痛みも、そのショックから立ち直るまでには、「否認・怒り・取引・うつ状態・受容」といった5段階の心の変化を起こすのだそうです。

まず「否認」。これは別れという現実を受け入れられず、信じまいとする状態です。「嘘よ。私がふられるなんて、そんなことあるわけないじゃない」…まあ、例えるならこんな感じでしょうか。
私もそうでした。30歳の誕生日の前夜の話です。
「ねえ、明日、私の誕生日だよ」と、プレゼントをねだったつもりが、いきなり離婚話を切り出されてしまい、何がなんだかわけもわからず、私は現実を受け入れることが出来ませんでした。直接の原因は、前夫の浮気が本気になってしまったことでしたが、どうしても信じられない私は、その後彼女に会ったり、彼女の家に押しかけるなど、自ら真実を確かめに行き、現実を叩きつけられたのでした。今思うと恐ろしいほどのパワーです。それほど、信じまいとする力は強力なものだったのですね。

次に「怒り」。これがまた、やっかいなのです。怒りというのは、感情の中でもとても強い本能的なものですから。
嫌がおうにも現実を突きつけられると、今度は「なんで?なんで私だけこんな目に遭うの?私がこんなに辛いのに、彼とあの女が幸せにしているだなんて、そんなの許せない!」…怒りは、ある日突然やってきました。それまで、何とか彼の心を取り戻せないものかと、彼と彼女と3人で食事をするなど、辛い気持ちを押し殺して、無理に二人と仲良くしていましたが、ある時、何かがパン!とはじけた様に、彼女に対するものすごい憎しみの気持ちが私を襲いました。合鍵を持っていた私は、彼のいない間に部屋に上がりこみ、彼女が買ったであろうお揃いのコップの赤い方を、おもいっきり床に叩きつけてやりました。飾ってあった二人の写真を引きちぎり、クッションを切り裂き、彼女の洋服やエプロンをゴミ箱に捨てました。あれは普通の心理状態じゃなかったと思います。10年近く経った今、振り返ってみると、あの頃の自分が不憫でなりません。でもきっと、辛さを乗り越えるためには必要なステップだったのだろうと思います。とはいえ、あまり度が過ぎると犯罪になっちゃいますよね。このときまだ離婚していなかったから彼も訴えたりしなかったんだろうけど…。

次に「取引」。写真や彼に関する物を処分したりして、何もなかったことにしてしまう。よく写真を燃やしたり、指環を捨てたりする人、いますよね。あれです。私の場合は、物を捨てることは出来なかったけど、無理矢理「彼は死んでしまったんだ」と思い込もうとしました。そう思い込むことによって忘れようとしたのだと思います。個人差があるので、必ずしも5段階の全部を経験する人ばかりではないし、人によっては順番が入れ替わることもあるのだそうです。

それから「うつ状態」へと突入します。怒っても、写真を捨てても、何をしても悲しみを忘れられない。どんなことをしても癒されない。そうなると、「もう何をしても彼は帰ってこない。もうムダだ。手遅れなんだ」と、鬱々と毎日を過ごし、もう何もやる気が起きず、会社にも行けなくなってしまいます。私も、毎日泣いてばかりいました。調子の良い日は会社に行けたけれど、仕事中にも突然悲しみに襲われて、急に涙が流れ始め、まともに仕事を続けられず、慌ててロッカールームへ駆け込んだりしていました。そんな状態なので、会社も休みがちでした。

この「怒り」「取引」「うつ状態」を繰り返していくうちに、段々と馬鹿馬鹿しくなってきたのです。そのことにとらわれて無駄な時間を過ごすことが。もっと他のことに目を向けよう。自分の人生を楽しまなければ、もったいない。そんな気持ちが湧き起こってきたのです。趣味のバンド活動も再開しました。きれいになって見返してやるんだとばかり、おしゃれにも気を遣いました。興味のある習い事を始めてみたり、ものすごく前向きになりました。それでも時々、急に思い出して泣く事もありましたが、泣いちゃいけないと思うのはやめました。泣くだけ泣いてすっきりしたら、またいつもの自分に戻ることが出来ました。ようやく悲しみと向き合うことが出来たのです。この最後の段階が「受容」です。悲しみをありのまま受け止め、そして立ち直っていくのです。

いかがですか?今、心を痛めているあなた。あなたは今、どの段階にいますか?
怒りにとらわれて、苦しんでいますか?それとも、もう何もやる気が起きず、泣いてばかりいますか?
いいんですよ、そのままで。無理に治ろうとしなくてもいいんです。
ありのままのあなたを、自分自身でしっかりと受け入れましょう。
あなたは病気ではありません。時が来ればちゃんといつもどおりのあなたに戻れます。
今はまだ、その時が来ていないだけです。
泣きたかったら、おもいきり泣いていいんです。悲しくて泣くのは当たり前なんですから。
怒りたかったら、怒りましょう。
気持ちが高ぶっているときは、出さないメールを書くといいですよ。
思いのままに言葉を書き連ねましょう。でも、すぐには送らないで。送らずに下書きホルダーに入れましょう。
下書きホルダーに入れたまま、最低でも丸1日寝かします。再び開いて読み返してみると、あまりの辛らつな言葉に、何だか気恥ずかしくなってしまったり、支離滅裂な文章を書いていることに気づいたりして、多分送れなくなります。それでいいんです。出さない(送らない)のが目的のメールですから。
私は結構この出さないメールで救われていますが、人それぞれですので、中には「それでは満足できない」とおっしゃる方もおいででしょう。そのような方は、独自の気晴らし方法を、ぜひ探してみてください。

役に立つかどうかわかりませんが、私流「破れたハートの治し方」を伝授いたしました。

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コメント

この記事読んで、共感するものがありました。
最近彼女に振られ、泣きたくなるし、食事もできないし、仕事も上の空です。
友達に慰めされ、楽しく過ごしても一人になるとまた良くわからない感情がこみ上げてきて泣きたくなります。

彼女は、長く友達でいた男を気になりだし、タイミング良くその男に告白され、僕の元を去りました。お互い、友達として良い関係でいよう。そのうち笑って思い出話をしようと言って別れました。
先日、その彼女と会ってお茶を飲みました。普通に買い物にも行きました。電車の中で、お互い気持ちを抑えきれず、手を握り合いギュッと抱き合いました。彼女には新しい彼がいるのに。

僕はうれしいやら切ないやら、気持ちが整理できません。
こんな事してては先へ進めない、頭で分かっていても、彼女への気持ちはどうにもなりません。

相手の男が憎い、でも彼女には幸せになってほしい。
早く別れて戻って来い。
1年半、ありがとう、楽しかったね!・・
時間が経って彼女へのこの気持ちが消えてしまうのが悲しい。
女は彼女だけじゃない。
絶対奪い返してやる。
つらいから恋愛なんてしたくない。
一人でいたくない。
好きな女が選んだ道だから、それを見守っていよう。
俺だったら絶対幸せにしてあげられる。
いい男になって見返してやる。
二股でもいいから、近くにいさせてくれ。
なるべくメールしないようにしよう。彼女が苦しむといけないから。
気持ちを全部伝えたい。伝えきったと思えるまで伝えたい。
友達だったら、ツライ別れはないかも。
やっぱり彼女が好き。

こうやっていろんないろんな思いが込み上げてきて、毎日毎日とても苦しいです。この苦しみからいつになったら抜け出せるんだろう・・・こんなに辛い失恋は初めてです。どうしたらいいのかわからない。

破れたハートの治し方、もっともっと詳しく聞きたい。
僕に言葉を下さい。

投稿: はまちゃん | 2004/10/13 12:36

“はまちゃん”さんへ

コメントくださっていたのですね。どうもありがとう。
ずっと気がつかないでいて、ごめんなさい。
コメントくださってから3週間経っていますが、今はどんなお気持ちで毎日を過ごしていらっしゃいますか?

あなたの彼女は、とても素敵な人だったのですね。
彼女と過ごした1年半は、とても楽しくて素晴らしい日々だったのですね。

「1年半、ありがとう、楽しかったね!・・
時間が経って彼女へのこの気持ちが消えてしまうのが悲しい。」

この言葉から、あなたが彼女との日々をとても大切に思っていらしたことがわかります。
たくさん綴ってくださったお気持ちの中で、一番最初にこの言葉が書かれていたのは、きっと楽しい日々をくれた彼女への感謝の気持ちがあなたの心のベースになっていらっしゃるからなのではないかと、私は思いました。

時間の経過と共に、様々な思いにとらわれていらっしゃることでしょう。

戻ってきて欲しい。
(もういいよ。)いい男になって見返してやる。
(やっぱり)二股でもいいから、近くにいさせて。
(だめだ。)彼女を苦しめたくない。
でも、気持ちを全部伝えたい。
やっぱり彼女が好きだ。

毎日、毎日、色々な気持ちが現れて、しんどいですね。
いつ抜け出せるかもわからなくて、憂鬱になりますね。

だけど、大丈夫。ちゃんと抜け出せる日は来るから。
いつ抜け出せるかは人によって違うので、明日になればとか、何ヶ月過ぎたらと期限をお伝えすることは出来ないけれど、
絶対に立ち直れる日は来るから。

何をどうしたら立ち直れるのか。それもまた人それぞれだし、人に強制されてするものではないから、私はあなたに何かをすることを強要はしません。

でも、もし、あなたの心の中に何かをしたい気持ちが生まれたら、(さすがに犯罪になるようなことはマズイですけれど、それ以外であれば)どうかその気持ちを大切になさってください。そして、心のままに生きてみてください。
心がそれをすることを望んでいるなら、その心に従ってみてください。

ちなみに私は、彼以上の人を見つけようと恋愛を繰り返したり、もっときれいになって彼やその後の恋愛で別れた男性たちを見返すべく、洋服や髪型にお金をかけた時期があったり、自分磨きのためにカルチャースクールに通ったり、趣味に没頭したり、がむしゃらに仕事に打込んだりしながら数年を過ごして、少しずつ元気になっていきました。

あなたの心は、今、何を望んでいますか?

もし、泣きたいのなら、思いっきり泣いていいんですよ。
想い出を語りたいのなら、ココログやメールに綴るのもよいでしょう。
また辛くなってしまったら、コメントやメールでお気持ち聴かせてくださいね。

直メールしようかとも思ったのですが、同じ様に悩んでおられる方の参考になるかもしれないと思い、コメントとさせていただきました。

投稿: 流衣 | 2004/11/05 11:18

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